あなたがもし、「何か、体の奥の方の、この辺が、シクシク痛いんだよな~」
なんて言ったら・・・家族の方は、何て言うでしょうかね?
「我慢しなさい!」って、絶対に言わないと思うんですよ。
「我慢なんかしてないで、すぐに病院に行け!」って言うはずです。
なぜなら、我慢してるとどんどん悪くなっちゃうから。
でも、体の問題だと「我慢するな!」なのに、心の問題だと「我慢しろ!」になっちゃう・・。
特に、日本人は我慢を美徳だと思う傾向があるから、自分自身で、何気なくそうしちゃう・・。
そうすると、どうなるか?
体と同様、どんどん悪くなっちゃう!
私、最初にセミナー講師として喋ったのは、ソニー生命在籍時でしたから、もう15年ほど前のことになります。
その時のお題が「三洞のハイパープレゼンテクニック」。
その後、セミナーを受講していた、出版社の編集の人からお声が掛かり、初の著書である「図解 モノを売る!プレゼンの極意」の出版となりました。
そして、その次に古くからやっているセミナーのタイトルが「我慢なしでも幸せになれる」というもの。
その主旨が、冒頭の一文なのです。
日本というのは、先進国では稀に見る「ストレス大国」で、それはとっても残念なことではありますが、逆に考えれば、幸せの量を増やす方法も、その分簡単に定義できちゃう。
それは「ストレスを減らすこと」。
ストレスが減れば、その分、幸せの量が増えるという、単純な図式があてはまるのです。
で、そのストレスを分析すると、発生原因が明確になるんですね。
ほとんどのストレスの発生原因は「無用の我慢」にあるんですよ。
必要な我慢はしなくちゃダメで、それをしなかったら社会生活を送れないけど、しかし、私たちの周囲にある我慢のほとんどは、実は「無用のもの」だということがわかるのです。
詳しく書いたら、それこそメルマガ100回分ぐらいになっちゃうので、今回はいきなり要点のみ書きます。
「無用の我慢」を発生させちゃう要因は4つに分類できます。
1、既成概念
2、他社依存
3、勉強不足
4、使う言葉
さて、あなたがセールスにおいてストレスを抱えているとします。
・・誰だって、すっげ~売れている人だって、何らかのストレスはあるものですよ。
でも「ストレスばっかしで全然売れない」という残念な人の場合は、
1、「活動量」とか「足を使え」とかいう悪しき既成概念に不信を持たず、
2、「売れない教え」ばっかりの会社や上司が何とかしてくれると思い、
3、「正しい理論」を自分で勉強しようとせず、
4、「仕方ない」「我慢するしかない」と思ってしまう。
なワケですよ。
その結果、「売れていればしなくて済むような無用の我慢」を強いられ、その結果、多大なるストレスが発生してしまうのです。
上記は、ものすごく大きな括りで、分かりやすく「売れない状態」を表現しましたが、セールスの細部においては、それこそ数えきれないほどの、上記4つの「ストレス発生要因」に該当することがあるのです。
例えば・・これだってとっても大枠の、分かりやすい例ですけど・・「プレゼンテーションしても、なかなか決まらない」とかね。
なかなか決まらないことばっかりだったら、ストレスはたくさん発生しちゃう。
「でも、それ、必要?」って聞かれたら、誰だって「必要なはずない。なくしたいもん!」って答えますよ。
つまりは「無用の我慢」。
それを受け入れちゃうからストレスが発生するし、我慢してたって絶対に好転しない。
放置すれば、さらに悪化しちゃう。
ビジネスは「システム」です。
リッチ・シェフレンはこう言ってます。
「失敗するビジネスの90%は、システムの問題だ。人間の問題ではない」
セールスの仕事も当然ながら同様で、システムがなければ話になりません。
いくつもの歯車が噛み合って、それがクルクルと動いた結果、「契約」という結果が出来上がる。
セールスの際に感じる「ストレス」とは、その歯車に挟まった小石みたいなものなんですよ。
我慢して使ってると、契約という結果はなかなか出ないし、その内、歯車自体が損傷しちゃう。
だから、すぐにどこに小石が挟まっているのかを探して、取り出さないとダメなのです。
そういう意味では、ストレスって、ありがたいんですよ。
「問題発生中!」「そこに問題があるんだ!」「改善点はここ!」って知らせてくれる赤ランプみたいなものですから。
その代わり、ありがたいからって、放置しちゃったら絶対にダメなわけですよ。
元日に書いたように、「難しい」とか「そうは言っても・・」「仕方ない」なんて言ってたら(これが、発生要因4の「使う言葉」)、売れないままに、どんどん疲弊して行くばかりになっちゃいます。
ということで、ストレスを感じているあなた!
イヤだな~とか、面倒だな~とか感じることがあったら、今後はそれを我慢しないで下さいね。
放置しないで、「これは何? 問題があるの? 必要な我慢?」って、ちゃんと考えて下さい。
・・ほとんどの場合、無用の我慢ですから。
それをなくすことこそが「今より売れるようになる」ってことですからね。