今読んでいる本には「なるほど!」と思えることがたくさん書いてあるのだけれども……本のカバーにはこう書かれています。
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【型破りな成功をした人たちの4つのルール】
1、「自分が好きなこと」を掘り起こせ!
大事なのは、「大きな情熱」ではなく「小さなモチベーション」
2、「自分に合った道」を選択する
一般的なリスクは無視していい
3、独自の「戦略」を考え出す
一見風変わりな方法も自分には「正攻法」になる
4、人生の目的地に到達するには、目的地を探してはいけない
「目的地」のことは忘れて、充足感を今抱いているか自問する
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単にこの4つを見ると、受講生なら「全部、三洞さんがセミナーで言っていたことじゃん」で終わっちゃうし、2005年あたり以降に刊行された本なら、どの本にも同じようなことが書かれています。
でもね、1996年刊行の「7つの習慣」と、昨日のメルマガに書いたアール・ナイチンゲールの、2008年刊行「人間は自分が考えているような人間になる」を比べると……いや、比べて読んだことはないんだけど、「7つの習慣」の数年後にアール・ナイチンゲールの本を読んだからね。そうすると「進歩してるな〜」と思うのですよ。
で、昨日、久々に「人間は自分が考えているような人間になる」をパラパラとめくってみたら……素晴らしい本には違いないのだけれども「ちょっと古臭いな〜」とも感じてしまったのです。
同時に、おっぱい古川くんが「初めて読んだ自己啓発書」と言っていた「小さいことでくよくよするな」(リチャード・カールソン)に似ているな……と思ったから確認すると、「小さいことでくよくよするな」は2000年の刊行でした。
つまり、先日書いたように、「生き方・考え方」についての研究・発表は、ここ20年ほどで目覚ましい進化を遂げ、精度と実効性が増しているのです。
そんな中にあって、1980年以降、何も進歩していない、いわゆる「業界の教え」なんかに縛られていたら……それって「自爆&自縛行為」だからね。
目を覚まさないと、あなたの唯一の資産である「人生における時間」を無駄遣いすることになっちゃうよ。
今読んでいる2021年刊行の本は、カバーに「型破りな成功をした人たちの4つのルール」と書いてあるけれども、「こうすれば成功できるよ!」ということが主旨ではないんだよね〜。
表紙に「ハーバードの研究チームが実証!」というコピーがあるんだけど、一見すると「型破りな成功」に見える人の「成功要因の分析」であり、その結果をもとに、学校を含めた「組織のあり方」に警鐘を鳴らしている本なのです。
で、そんな最新の本を読んでいて思ったのは「日本の生保セールスの業界って……実は素晴らしいんじゃん!」ということ。
いつも言っていることと逆だよね(笑)。
でも、「実は素晴らしい!」ってことは……素晴らしいでしょ?
良かったね〜。
この本で警鐘を鳴らしていることの1つに「定員制」「点数性」ということがある。
例えば、学校には定員がある。
一流と言われている大学に入るには、その狭き門をクリアするために、入試で「上位〇〇人(=定員数)」以内の点数を取らなければならない。
そりゃ、組織運営には定員は必要ですよ。
「誰でもイイよ。来たい人はおいで」だったら収拾がつかなくなっちゃうからね。
ただね、それが世の中の基準になっちゃうと(例えば「〇〇大学出身だから優秀だ」のような概念)、世の中の幸せの量が減っちゃうんだよね……というようなことが、分析的に書かれているのです。
だからこそ「定員のない世界」に生きる方が、幸せの量を増やす可能性も増える。
天下の日本生命様に新卒で社員として入社するのは……結構難しいんだよね、きっと。
そこにはもちろん定員がある。
でも、セールスレデーには、定員、ないじゃん!
ワケワカラン採用イベントまでやって、本来は会社の仕事である採用の仕事を哀れなセールスレディーに押しつけて、「それが最も大事な仕事!」などという、とんでもなく自分勝手な掛け声を浴びせまくる……。
「誰でもイイよ!」「どんどん来て!」「大歓迎!」の世界。
しかも資格試験は超簡単。
かなりのアホでも、ほんの数時間の勉強で合格できちゃう。
今よりもさらに進歩した社会においては、「定員制」「点数性」の必要性と重要度がどんどん下がって行くというのが、ハーバード研究チームがたどり着いた結論の1つなのだけれども、現時点で定員がない世界というのは、実は最も進歩した業界とも言えるのです。
でも、それを根底からブチ壊すのが「こうすれば売れる」という、暴力的と言ってイイほどの野蛮な教え。
それをやるから、世の中の不幸が増大する……。
悲しいよね。
まあ、今回は私の「学究的な発見(笑)」を書いたエッセイのような記事になっちゃったけれども、前述の「型破りな成功をした人たちの4つのルール」を常に発信してきた私は、常に正しいし、まさに救世主的存在なのですよ。
そういう存在としてのオレを、今後はもっともっと強く発信し、確立して行こうと思っています。
以上。