私、極端な出不精です。
去年は住まいのあるさいたま市から5回しか出ませんでした。
家以外のところに泊まったのも1泊だけ。
その1泊は秋。ギターを弾く仕事で草津に行きました。
その時、腰が痛かったのですが、温泉に入ったらものすごく良くなった!
それで、その旅行の担当者のJTBの法人営業の人に、「来年、湯治に挑戦するから、宿、取って頂戴」とお願いして、昨年1泊しかしなかった男が、今回の8泊旅行となったのです。
その2週間前ぐらいだったかな~、風邪引いちゃったのは。
だから今回も、体調だけは万全になって帰って来ようと思ったのに・・・行く前よりもはるかに体調が悪化して帰るハメになりました。
宿では、理由がよくわからなくて、不安になっちゃいましたよ。
帰ったらマジで検査しようかとさえ、思いました。
で、帰りの電車でハイボールを舐めながら、グッタリしちゃった理由を考えたら、2つ思い当たりました。
1、エアコンを付けっぱなしだった。
グッタリしちゃった直接の原因は、咳が止まらなくなったこと。
ヤバいと思ったのでタバコも控えましたが、それでも治らないどころか、どんどん悪化したのです。
後で冷静になって考えてみれば「エアコンのせいじゃん!」。
私、夏も冬も滅多にエアコンを付けないから、弱いんですよ。
それなのにず~っと付けっぱなしだった。
せめて寝る時にはエアコンを切れば、こんなことにはならなかっただろうと、間抜けなことに電車の中で気付いたのです。
2、慣れないことが多かった。
エアコンも慣れないことの1つだけど、その他にも慣れないことがいっぱい。
毎朝定時に起こされる、定時に朝飯が出て来る、他人が部屋に入って来る。
枕が変わったら寝られないなんてタイプとは正反対な私ですが、他人(特に接客業の従業員さん)には丁寧に接したい、心地よく仕事をしてもらいたいと常に思っているから、必要以上に気を使っちゃっていたのでしょう。
終盤には、自律神経がちょっとおかしくなっていることさえ自覚しました。
家に戻ったら、すっかり治ってますからね。
でね、まあ、旅行ぐらいならイイし、長逗留と言ったってわずか9日間のことですが、今考えてみれば、ソニー生命に入った時って、もっともっと「慣れないこと」が山ほど押し寄せていたと思うんですよ。
何しろ、営業経験なし、お客様と打ち合わせしたことなし、電話で喋ったこともなしの男が、生命保険セールスですからね。
だからね、あの時、「慣れないことは出来るだけやらないようにしよう」「苦手なことは絶対にやらないようにしよう」って思えて、本当に良かったと思います。
まあ、マーケティング理論上、「苦手を克服しようとしてはいけない」ということは分かってはいましたが、もしも我慢してやってたら、ものすごいストレスが発生していたと思います。
だって、わずか9日間でも自律神経に障っちゃうのだから、そんなもん、毎日毎日、何ヶ月もやってたら、若くたって体か心を壊してしまいますよ。
とにかく、そんな羽目に陥らなかったのは、「苦手を克服しようとしてはいけない」というマーケティング理論の基本を知っていたことと、それ以上に、「自分は起業家だ!」とはっきり思っていたからこそなのです。
会社や指導者の言うことを聞く気なんて、サラサラなかったですしね。
まあ、サラリーマン時代も上司の言うことなんか全~然聞かなかったけど、所詮はサラリーマンですから、好き勝手やるにも程度がある。
でも、ソニー生命に入ったら、完全に自営業ですから。
何をしようと関係ないし、売りさえすれば金は入って来る。どうやるかはすべて自分で決めてOKだし、誰にも文句を言われる筋合いはない。
そう思ったら、ものすごく開放的な気分になったことを、今でもはっきりと覚えています。
そう、私たちは起業家なんですよ。
生保セールスになって21年経って、10時間セミナーを始めてからも3年以上が経って、今、はっきり思うのは、「起業家意識が欠如している人間が、売れずに廃業するのだ!」ということです。
あなた、起業するのに、苦手なことで起業しますか?
機械に強いから機械系で起業する。
料理が得意だから飲食店で起業する。
イラスト、デザイン、コピー・・何だって一緒でしょ?
だからね、生保セールスで起業したのなら、あなたのセールスはあなたの得意なことでシステム&プロセスを構築しないと、成功率は極端に下がるし、ストレスも多大に発生してしまうのです。
だから「言われるがまま」の人間は、ストレスを抱え、売れずに、廃業してしまうのだという、スキル以前の「基本姿勢」を、あらためて明確に認識していただきたいと思います。