「大数」じゃなくて「60%」

生命保険営業の本質!

以前、セミナー受講生から「マネージャーから『大数の法則』だと言われた」と聞いた時には、もうホント、一瞬呆れて言葉を失い、我にかえった後は、猛烈な怒りを感じました。

トホホです。
クソバカです。
そしてそれ以上に、失礼極まりない!

そもそも、言葉の意味が分かってない。
バカ丸出しの恥知らずです。

「大数の法則」をウィキってみると・・・こうありました。

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大数の法則は、確率論・統計学における極限定理のひとつで、「経験的確率と理論的確率が一致する」という、素朴な意味での確率を意味付け、定義付ける法則である。
ある試行において事象が起きる確率がpであり、その試行は、繰り返し行ったとしてもある回の試行が他の回の試行に影響を及ぼすことがない(独立試行)ものとする。このような前提条件の下で、その事象が起きる比率が試行回数を増やすにつれて近づく値はpである。つまり、各回の試行において各事象の起こる確率というものが、試行回数を重ねることで、各事象の出現回数によって捉えられるというのが大数の法則の主張するところである。
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まあ、私、ゴリゴリの文科系なので、こういうpとかxとかyとかが出て来るとワカンナクナッチャウのですが、しかし、意味も分からずに、偉そうに使っちゃうアホよりは、はるかにしっかりと認識できてますよ。
「大数の法則」という言葉の使い方が間違っているということを。

まずね、前提として「ある試行において事象が起きる確率がpであり」があるワケですよ。
で、それを極限まで繰り返すと、「ああ、やっぱり確率はpに近付くんだな」とわかる・・・これが大数の法則。

でも、アホマネージャーの言ってることは、そうじゃない。
だって、そもそも最初に「コインを投げて表が出る確率は50%」といったような「確率がpである」ってことがわかってなかったら、この「大数の法則」というのは成り立たないのだから。

雰囲気はもちろんわかりますよ。
「出会った人に、セールストークを投げかけて、プレゼンテーションまで持って行って、それで契約になる確率」ってことを言いたいんでしょ?

でもね、言っておきますけど、「それはp%です。だからあなたの場合、試行回数が足りないだけなのです」じゃなかったら、「大数の法則」ではないですからね。

でね、もしそのセールスのシステム(トークなどを含めた契約までの全てのプロセス)が、「そんなんじゃ、ほとんど契約にならないんじゃネ~の?」のレベルだったら、果てしなく繰り返した後で「ああ、やっぱりこんなんじゃ、ほとんど契約にならないんだな~」ってことがわかる・・これが「大数の法則」ですよ。

・・・そこまで行く前に廃業ですよ。
だから約9割の人が、3年持たずに辞めちゃうんでしょ?

「ビジネスが破綻する94%の理由は、プロセスの欠陥によるものだ。人間の問題ではない」

と、リッチ・シェフレンが言ってます。
94%・・・生保セールス3年以内廃業率が93%・・・。
まさに同じような数字ですよ。

そう、プロセスの欠陥なのです。
あなたの問題じゃない。

だから、その欠陥だらけのセールスをいくら繰り返したって、大数の法則によって、「ああ、欠陥だらけなんだな。やっぱり93%は廃業なんだな~」ってことが分かるだけ。

このように「大数の法則」などという言葉を口にする人間や、そういう人間を雇っておく会社は、廃業者養成所でしかないのです!

でね、もっと単純明快に考えると「大数の法則」も、「たくさんの人に会え」も、「活動量!」も、根本的に「間違った」「人を不幸にする」教えなのです。

なぜなら「断られることを前提とした教え」だから。

あなた、断られて幸せになれます?
あなた、断られて売上増えます?

ね、明らかに「不幸にする売れない教え」でしょ?
だから私は憎むのですよ!

そういうレベルの環境で仕事をしちゃってるあなた・・・。
脱出しないと、幸せになれませんよ。
早くこっちに来て下さいね。

最後に、間違った「大数の法則」という言葉ではなく、正しいプロセスに基づいた、正しい数字をお伝えしておきます。

私たちの行う「生保セールスビジネス」における唯一の経営指標は「時間あたり売上」です。
この数値の改善のみが、売上アップにつながる。
「断られることが前提のビジネス」だと、そもそも数値を改善しようとしないビジネスモデルなのだから、どこまで行っても数値は改善できず、売上は上がらない。

数値を上げるためには、契約までのプロセスにおける「係数」を上げることが必要で、そのためには、正しい「大数の法則」における「確率p」を最初から認識できていないと、ビジネスは成立しないのです。

で、細かいことは省きますが(セミナー受講者や14時間動画購入者に申し訳ないから)、結論を言っちゃうと、

●見込み客候補者に、何らかの言葉を投げかけて、契約になる確率pは60%

なのです。

そうならないシステム(プロセス)は、根本的な欠陥があるシステムであり、それは例えば「欠陥品ができてしまう確率が50%の工場のライン」のようなもので、それを続けていたら、破綻せざるを得ないのです。

もっとわかりやすく言うと、上記の「60%」は、プロとして食って行くための最低限の数字です。
この数字に満たない場合は「プロセスの欠陥」および「明らかなスキル不足」であって、ビジネスは成立せず、廃業になっちゃうのも当然なのです。

以前、ソニーの後輩にこの数値の話をした時、その若い衆は「五十田さんだから60%で行けるのでしょうけど・・」と言ったから、「だったら、お前の場合はどうなのよ?」と、2つの数字を聞き出して、目の前で計算して見せてあげました。

そうしたら、「毎週10人の見込み客を見つけ続けないと食って行けない」という数値が出た!
「お前、これ、できる?」と聞いたら、当然ながら「絶対に無理です」。
「だろ。こっちの方がはるかに非現実的なのよ。だからこのレベルだと死ぬ。
わかった?」
「よ~くわかりましたっ!」

こういうことなのです。
ソニーの後輩だからこういう数字で済んだけど、これが漢字生保のレディさんだと、さらにその10分の1とかの「確率p」で仕事をしているワケですよ。
そうすると、毎週100人の見込み客が必要になる。
・・・非現実的過ぎるから、ほとんどの人が1年以内に辞めちゃうのも当然なのです。

私たちが行っているのは「ビジネス」です。
ビジネスには正しいシステムと、それを改善するための指標が必要なのです。
「大数の法則だ!」などというトホホで恥知らずな世界には、ビジネスの成功も、あなたの幸せもないのです。