先月届いたニュースレターに、私の先生であり、マイクロソフトとGoogleの顧問という、とてつもなくすごい人のリッチ・シェフレンが、ものすご〜くわかりやすい記事を書いていました。
正しい教えというのは、理路整然としていてわかりやすいものです。
タイトルは「失敗から学ぶのが重要な9つの理由」。
その9つとは、
1、より独創的な考え方ができる
2、調べるべき情報を絞り込める
3、目標までの距離がわかる
4、失敗と成功とは関係ない
5、何もしないよりは断然マシ
6、自分自身への理解が深まる
7、本能が自然に研ぎ澄まされる
8、想像力を書きたててくれる
9、自分の最高の強みがわかる
主旨は「失敗した時こそ、そこから学べる」という、ごくごく基本的なこと。
その「学ぶ方向性」について解説してくれているのですが・・・悲しいほどに低レベルの生保セールスの世界においては、上記の「ごくごく基本」ですら、「応用編」になってしまうのですよ!
ということで、応用編の前の基礎編の話をします。
例えばあなたが、職域訪問をして、「アンケート」という手法をやったけど、契約が取れなかったとします。
つまりは「失敗」。
失敗したのだから、そこから学ばなきゃダメなのよ。
「職域でのアンケートという手法は売れない」って!
そして、別の方法を探さなくてはいけないのです。
生保セールスの世界では、「断られてもくじけるな」「数打ちゃ当たる」的な、全〜然ビジネスとは呼べない愚劣な教えが横行し、そしてそれに疑問を抱かずにやってしまう人が大多数・・・。
そして、その失敗を繰り返す・・・売れるようになるはずがありません。
だから、大多数が廃業に至るのです。
「保険の話を聞いていただけませんか?」の言葉も、「ライフプランを見てみませんか?」の言葉も、「保障は大切ですよ」の言葉も、先に進めなかったら、それは「失敗」。
失敗を繰り返したって、成功するはずがありません。
失敗したのに同じことを繰り返すのは、「学習できていない」ってこと。
マウスだって、ある場所に来ると電流がビリっと来たら、その通路は通らなくなるのに・・・マウス以下って・・・悲惨でしょ?
だから、上記の9つの「基本編」さえも「応用編」になっちゃう。
失敗をそのまま繰り返しちゃうレベルだと、上記の9つの理由を見ても、「ハイレベル過ぎて、よくワカンナイ世界」になりますよ。
失敗を失敗と認識する・・・その前提に立つからこそ、9つのポイントがわかるようになります。
わかりやす〜く言い換えると、こういうこと。
1、より独創的な考え方ができる
→会社の教えは失敗する教えなのだから、自分の頭で、自分に合った方法を考えなければならない。
2、調べるべき情報を絞り込める
→「どの本を読んで勉強すりゃいいの?」がわかる。失敗だと認識するから、「勉強しなきゃ!」になる。認識しなかったらアホのまま。
3、目標までの距離がわかる
→ビジネスには「指標」が必要。失敗と成功が定義されているから、打率が計算できる。数字なき行動は、ビジネスではなく、よくわからん修行。
4、失敗は成功とは関係ない
→失敗自体は成功への糧だし、あなたの能力の問題ではない。でも失敗を繰り返すのは、完全にあなたの問題。
5、何もしないよりは断然マシ
→これは「慎重な思考よりも、速度と回数の方が勝る」という意味。
6、自分自身への理解が深まる
→失敗を繰り返したって、「自分のどこを改善すべきか」はわからない。
7、本能が自然に研ぎ澄まされる
→試行錯誤によって本能は研ぎ澄まされる。同じことの繰り返しは、本能を麻痺させる。
8、想像力をかきたててくれる
→「断られてもくじけるな」「数打ちゃ当たる」には、想像力は不要。単細胞生物の前後運動と同じ。
9、自分の最高の強みがわかる
→失敗の中に、強みなんかあるはずがない。失敗は「負けるゲーム」。あなたは「勝てるゲーム」をしなければならない。
とにかく、失敗を受け入れてはダメなのですよ。
失敗したら本気で悔しがらなきゃいけない。
だから「どうすれば?」の思考につながり、進歩するのです。
そう考えると、「断られてもくじけるな」という言葉は、本当に憎むべき言葉ですね。